UD-Book教科書が想像以上にすごかった話

    ものすごく久しぶりにホームページブログの更新です。
    新年のご挨拶もしないまま立春を迎えてしまいましたが、2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
    今回は、ずいぶん前の話になりますが、年末に触れてきたUD-Book教科書についてご紹介します。

    UD-Book教科書、触ってきました!

    UD-Book教科書の「UD」とは、もちろん「ユニバーサルデザイン」のこと。
    誰にとっても使いやすい本、UD-Bookとして使える教科書です。

    広島大学の氏間研究室でUD-Book教科書を作っていらっしゃることはなんとなく噂で聞いて知っていたんですが、これまで私自身は一度も見たことも触れたこともなくて。

    教科書の文字や文章を読むことが困難なお子さんたちとお会いしたとき、情報提供したくても自分が知りもしないのにおすすめできないな…と思って、昨年12月26日にUD-Book教科書体験・説明会に参加させていただきました。

    きっとデジタル教科書のひとつなんだろう、くらいのイメージでいたんですが、実際説明をお聞きすると、ただのデジタル教科書ではなく、とてつもなく親切で多機能なものだということを思い知りました。

    UD-Book教科書ってどんなもの?

    デバイス本体は特殊なものではなく、Google Chrome上で動くので、既に持っているスマホやタブレットで使うことができます。
    新たに専用ハードウェアを準備しなくていいのは助かりますね。

    UD-Bookの画面表示には、ふたつのモードがあります。

    まずひとつは紙の教科書を見開いた時と同じようなレイアウトのモード。
    教科書ってよく見ると、縦書きと横書きが混ざっていたり、ときどき囲み記事やイラストからの吹き出しがあったり、なかなか複雑な文字配置をしています。

    そんな複雑なレイアウトであっても、どこでも文字をタップするだけでちゃんとその部分をハイライトしながら読み上げてくれるんです。

    そしてもうひとつのモードは、画面が真ん中で2分割しています。
    右半分には紙の教科書と同じレイアウトのページを残したまま、左半分にはテキスト部分だけを抽出したシンプルな姿の文章を表示させることができます。

    この左ページに表示された文章をアプリが読み上げてくれるのはもちろんですが、表示された文章に対して、

    • 縦書き・横書きの切替え
    • 文字の大きさや行間隔の変更
    • ふりがな表示のオン・オフ切替え(ひらがな/カタカナの選択、ルビ形式/( )で後付けの選択も可)
    • 文字・ふりがな・背景・ハイライトそれぞれの色のカスタマイズ

    のような細かい調整ができるんです。

    自分で読むときに読みやすくなるし、音読の練習にも頼りになるし、機械による読み上げのときは左右のページで対応する読み上げ部分を同時にハイライトしてくれるので、今読んでいる文章がみんなの紙の教科書ではどのあたりに書かれていることなのかも瞬時に把握できるという便利さ。
    使うひとに寄り添ったとても優しい設計だな、と感じました。

    この便利で親切なUD-Book教科書、実は出版社から出ているわけではなくて、広島大学の氏間研究室でひとつひとつ作っていらっしゃるんだそうです。
    学校やご家庭からの依頼を受けてから、その子の学校・学年で採用されている必要な教科の教科書をUD-Book化する…
    それはもう気が遠くなるような、大変な作業だと思います。
    そんな丁寧な作業の末に、必要なお子さんにとっては本当に頼れるUD-Book教科書が完成するんですね。

    ここでUD-Book教科書のよさをあれこれ語るよりも、実際にUD-Book教科書に触ってみたり動作してる様子を見ていただくのが、素晴らしさがいちばん伝わると思います。
    今回私が参加させていただいたような説明・体験会は定期的に開催されているようですし、氏間研究室のYouTubeチャンネルでは画面操作の動画も見られるので、気になる方はぜひ動画や実物でもっと詳しく知ってみてくださいね!
    (氏間研究室YouTubeチャンネル内の動画を1本こちらに張り付けておきます。ぜひご覧ください。)

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